Like Wine, Tea Comes in Many Varieties — Savor the Nuances of Flavor and Aroma

ワイン同様 お茶の木も多品種 味と香りの違いをお楽しみください

ワインには、赤ワインはボジョレー・白ワインはピノ・ブランやリースリングなど
多彩な種類があるように、緑茶も多品種で知れば知るほど奥が深い飲み物なのはご存知でしょうか。

そもそも「緑茶に品種があるの?」と驚いた方もいるかもしれません。

それもそのはず、日本茶は”京都の宇治茶”など地域名ではよく知られていますが、
何の品種の宇治茶なのかは、残念ながらほとんど知られていません。

実は、300年以上前の最古のお茶の種類から新種の種類まで、

その数、なんと80種類以上あります。

品種が異なる80種類全ての味や香りに、それぞれの個性があるのはもちろん、

同じ品種でも育てる地域や気候、土壌だけでなく、
茶農家がこだわる肥料や育て方によっても味が左右されるほど日本茶は繊細な飲み物です。

実はこの繊細な特徴が、ワインと非常に似ていると言われています。

ワインが好きな人は味や香りを楽しむだけでなく、ぶどうの品種、産地、その土地の特徴などをチェックして世界に10000種類もあるぶどう品種の中から、

”私が好きな品種はフランス・ブルゴーニュで育てられたピノ・ノワール”

と、好みのぶどうを見つけますよね。

日本茶も自分好みの茶葉を見つけることで食事とのペアリングやティータイムが一層楽しくなります。

フェニマックスでは、その年に出来の良い品種を厳選して茶葉にしています。

ただの日本茶ではなく、有機栽培 無農薬で心を込めて大切に育てられたフェニマックスの茶葉は、最後に食べることもできます。

これは、茶葉の品種そのものを味わえる、とても贅沢で100%安全な証拠です。

ここでは、味と香りの違いを存分にお楽しみいただくために、代表的な6品種をご紹介します。

 

1. やぶきた

寒さに強く、様々な土壌環境にも適応し、成長も安定していることから、
現在は日本の全地域の茶園約70%の割合で生産されている人気の品種です。

茶農家にとって栽培しやすい”やぶきた”は生産の偏りが出るほど、
爆発的な人気でやぶきたブームの時期もあり、

そのおかげで、やぶきたと他品種の交配や品質改良が始まり、
バラエティー豊かな品種が増えていきました。

やぶきたの味は、
3つの味(甘味、旨味、渋味)のバランスが良く、
茶葉本来の色味である緑色が抽出されやすいのが特徴です。

日本茶の母とも言える”やぶきた”ですが、
最初に命名されたやぶきたの母樹は、静岡県の天然記念物に指定され、
老樹となった今もたくさんの茶葉をつけて青々と茂っています。


2. さえみどり

やぶきたと、天然玉露といわれるほど甘さをもつ”あさつゆ”の交配品種。
九州や静岡の海岸暖地で栽培されています。

やぶきたより少し早く新茶の収穫ができて、
新茶の中でも高貴に溢れた香りと味が飛び抜けて良い品種です。

さえみどりの特徴は、
その名の通り、茶葉そのものだけでなく淹れたてのお茶、
飲み終えた茶葉も明るく冴えたフレッシュな緑色を愛でることができます。

味はまろやかで優しい甘味と旨味を長く楽しめます。


3. おくみどり

やぶきたと、”静岡在来16号”という品種の交配品種。

50年前に日本茶の品種として登録され、
それ以来、煎茶だけでなく、
抹茶や玉露としても優れているベストセラーの品種です。

摘採が遅い晩生品種で、京都や九州で栽培されています。

おくみどりの色は森の中のような濃厚な緑色ですが、
その色から想像ができないほど、味は爽やかで甘味があります。

おくみどり単品でも、他種とブレンドしても調和性のある相性が良いお茶です。


4. さみどり

京都 宇治茶用に栽培され、宇治でしか生産されない特別な品種。
宇治抹茶や宇治玉露に使用される”碾茶”として主に育てられます。

 碾茶とは?

茶葉を揉まずに乾燥させた茶葉のことを言います。
また、”碾”は石臼でひく意味があり、石臼でパウダー状にするお茶を表しています。

日光を遮断し、
茶葉の保湿を一定に保ちながら品質を高めて育てられた茶葉のみが使用されます。

さみどりは抹茶(薄茶)として茶道の世界でも有名であり、
宇治茶ブランドとして誇り高い品種です。

その味と香りは、口に含んだ瞬間から広がる甘味や豊かな香り、
色彩は明るくややミルキーな緑色で、香味に溢れているのが特徴です。


5. 駒影(こまかげ)

深い歴史が背景にある、宇治の在来品種。

その昔、僧侶から茶の種を蒔くように言われた京都の人々が、
どのように蒔いたら良いか分からず困っていたところ

馬の足跡の間隔で蒔くように教えがあったことから

”こまかげ”という名が付いたと言われています。

小さめな茶葉と濃厚な緑色が特徴的で、
優しい旨味と甘さが精進料理のような奥深さを楽しめるお茶です。

主に宇治の玉露として生産され、
華やかな香りから”おもてなしのお茶”とも言われています。


6. はるみどり


爽やかな渋味が特徴的な”かなやみどり”と、”やぶきた”の交配品種。

煎茶の中でも茶葉本来の新鮮さを残す浅蒸しで加工され、
清涼感たっぷりな爽やかな旨味と甘い香りを楽しめるお茶です。

煎茶としての品質が極めて良いだけでなく、
茶葉に含まれている成分バランスも優れています。

他品種と比べて新芽が柔らかいことから
熟練した職人の手で全工程を行う”手もみ茶”として加工されることもあり、

極めて希少なお茶として楽しめる機会が、
日本茶ファンを魅了し、人気が絶えない品種の1つです。

 

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